自らのミスによって仮想通貨を失うことを、(2014年)大量のビットコインを消失させたマウントゴックスになぞらえて「セルフゴックス」と呼ぶそうです。

こちらでは、セルフゴックスの1つ BTC/BCHの送金アドレス間違いについてお話ししたいと思います。


| BTCをBCHアドレスに送金するとどうなる?

例えば、花子さんのウォレットから太郎さんのウォレットにBTCを送金する場合。(以下 ”さん” 省略)

通常、花子は太郎のBTCウォレットのアドレスを聞いて、そのアドレス宛にBTCを送金します。ところが、太郎が間違えてBCHウォレットのアドレスを花子に教えてしまったらどうなるでしょう.....。

① BCHのアドレスにBTCを送金することはできないので、送金エラーになる。
② 太郎のBCHアドレスと同じBTCアドレスを持つトムのウォレットに送金されるため、太郎はBTCを受取れない。

セルフゴックスのフリでお分かりかと思いますが、正解は②です。

btcとbch
<キャスト>
太郎:BTCを花子から受取りたい。誤ってBCHアドレスを花子に伝える。
花子:BTCを太郎に送りたい。
トム:太郎のBCHアドレスと同じBTCアドレスのウォレットも持っている。

ビットキャッシュ(BCH)はビットコイン(BTC)から発生した仮想通貨である特性上、”太郎のBCHアドレスとトムのBTCアドレスが同じ” ということがあり得ます。

その場合に、花子が太郎のBCHアドレス宛にBTCを送ると、どこかに存在するトムのウォレットにBTCが着金するというわけです。


| 間違って送金された仮想通貨を取り戻すことはできる?

太郎のBCHアドレスと同じBTCアドレスが存在しなかった場合は、花子がBTCを送金した時点でエラーになったため、仮想通貨が失われることはありませんでした。

しかし、例のように、トムに送金されたBTCは残念ながら取り戻すことはできません。

仮に、トムやトムが利用するウォレットの管理者が、送られてきたBTCの送金元を調べようとしても、それは技術的に難しく、送金元のウォレットを特定することはできません。

また、花子や花子が利用するウォレットの管理者にしても同様に、送金先ウォレットを特定することはできません。


この手のミスを防ぐには、送金アドレス(と送金通貨)を間違えないように気を付ける以外に方法はありません。
「Process」のボタンを押す前に、必ず入力した送金アドレス(Address)を確認するようにしましょう。